無痛分娩が間に合わず自然分娩!?ヨガの呼吸で乗り切った2時間42分

初産

病院名 愛育病院

初産・高齢出産ということもあり、24時間無痛分娩に対応していて、万が一のときに備えてNICUもある愛育病院を選びました。

結論から言うと、38週6日、分娩所要時間2時間42分で、無痛分娩が間に合わず自然分娩で出産しました。

無痛分娩をする気満々で病院を選んだので、まさか自分が自然分娩になるとは思ってもいませんでした。

もともと痛みに強いことに加え、体質的に赤ちゃんが下りてきやすかったようで、結果的には超安産・スピード出産。ヨガで習った呼吸法を本番でも冷静に再現できたことも大きかったと思います。

「こんな人もいるんだ」と、これから愛育で出産する方の参考になればと思い、記録を残します。

■38週3日

検診で子宮口が2.5cm開いていました。

「初産なので、予定日くらいに生まれるでしょう」と言われ、まさか数日後に出産するとは思っていませんでした。

■38週5日・朝

友人とランチへ。

なんとなく不定期に痛みがありましたが、普通に歩ける程度だったので、いつも通り過ごしていました。

今思えば、これが前駆陣痛だったようです。

■夕方

帰りの電車で、徐々にお腹の痛みが強くなってきました。

12分間隔、8分間隔……と不規則ではあるものの、ぎゅーっと絞られるような痛みが出てきました。

電車では席を譲ってもらえて「助かった……」と思うくらい。

何か作って食べようと思っていましたが、だんだんだるくなって横になることに。念のため夫にも早めに帰ってきてもらい、夕食を作ってもらいました。

■22時頃

一応病院に電話。

ただ、初産ということもあり、「まだ前駆陣痛の可能性があるので、痛みがもっと強くなり、10分間隔で規則的になるまで様子を見てください」と言われました。

今思うと、とても定型的な案内だったな……と思います(笑)。

■23時頃 突然の破水

突然、黄色っぽいものが混じったサラサラした液体が大量に出ました。

足の震えが止まらなくなりましたが、まだ激痛というほどではなく、時々来る陣痛が痛いくらい。

再度病院に電話し、向かうことになりました。

■0時頃 愛育病院到着

陣痛タクシーで愛育病院へ。

深夜だったためかLDRに通され、まず本当に破水しているかを確認。破水が確定するまで夫は1階で待機していました。

その間にも陣痛はどんどん強くなり、ここで初めて「これが本陣痛か」と実感しました。

■0時20分頃 子宮口4cm

内診をしてもらうと、すでに子宮口は4cm。

だんだん痛みが強くなってきました。

例えるなら、ものすごく硬い便をしていて、何かが出てしまいそうな圧と痛み。

陣痛の波が来ると一人では耐えられなくなり、夫に腰をさすってもらいました。ほのかに安心はしましたが、正直ほぼ気休め(笑)。

脂汗も出てきました。

ここで、ヨガで習った呼吸法をひたすら実践。

とにかく「吐く、吐く、吐く」。

痛みの中で呼吸以外のことは何もできませんでした。

もともとヨガで呼吸法をかなり練習していたのですが、助産師さんから「ここまでしっかり吐けて、いきみ逃しの呼吸をコントロールできている人はなかなかいない。すごいです」と言っていただきました。

それで少し自信がつき、痛みに耐えながらも徐々に冷静になれました。

ちなみに、私の場合はあまりにも進みが早かったので、ヨガで習った骨盤を動かすポーズなどはほぼ出番なし。

最終的に役立ったのは、とにかく呼吸でした。

愛育の助産師さんは、目を見て真剣に話を聞いてくれたり、励ましたり、こちらと一緒に「今どうするのが正解か」を少しずつ確認してくれる方ばかり。

このスタイルが私にはとても合っていました。

■麻酔科医を待つ

このあたりで「麻酔入れる?」と聞かれました。

「ここからもっとつらくなるなら、今のうちに入れておきたいです」と伝えると、「では麻酔科医を呼びます。検査などで15~30分くらいかかります」とのこと。

この待ち時間が、後から思うと一番長く感じました。

待っている間に一気にお産が進み、とんでもない激痛の陣痛に。

もう目を開けていられず、ひたすら呼吸するしかありません。

ただ、陣痛の波がないときは、水を飲んだり冗談を言ったり、普通に会話はできていました。

陣痛が来ると何も話せない。

「先生、早く来て……」と祈るばかりでしたが、一向に先生は来ません(笑)。

後から聞いたところ、この日は満床でかなり忙しかったようです。

■2時頃? まさかの展開

助産師さんから、

「先生は今準備中なんですが、まだ来られないので、その前に一応内診してみますか?」

と言われ、お願いしました。

そして内診してもらうと……

「もう頭が見えてる!」

まさかの展開。

「麻酔なしでいけるから、このまま産みましょう」

と言われました。

私としては、

「いやいや無理です!!産めないです!!」

という気持ち(笑)。

すると、

「大丈夫。そもそも麻酔、間に合わないよ!」

と諭されました。

そこから助産師さんたちが一気に動き始め、気づけば10人くらいのスタッフが、ものすごいスピードで出産準備。

私、完全に動揺。

でも「もう頭が見えている」とゴールを教えてもらったことで、逆に覚悟が決まりました。

ここまで来たら、もうやるしかない。

■ここから「吐く」から「いきむ」へ

それまで「吐く、吐く、吐く」と呼吸していたところから、いよいよいきむフェーズへ。

ヨガの先生から、

「いきみは10回くらいまでに決めないと体力的にかなり厳しくなる。前半で必ず決めるつもりで!」

と教わっていたので、必死でした。

陣痛の波に合わせて力を込めます。

「目は閉じないで」と言われ、必死に目を開けながらいきむ。

2回くらいいきんだところで、

「すごい会陰伸びてるよ!でも念のため会陰切開させて」

と言われ、もちろん承諾。

会陰切開は1~2cmほどだったそうです。

そして3回目。

人生最大のいきみ。

無事に産声を聞くことができました。

感動して泣くのかなと思っていたのですが、実際は……

「フルマラソンを完走した!」という達成感のほうが強かったです(笑)。

■愛育病院の助産師さん・看護師さん・システムについて

実際に出産してみて感じたことをまとめます。

・分娩チームと病棟チームは別チーム

分娩時と産後では担当するスタッフが変わります。

・担当医師は、指定しなければ当直の先生

愛育は初産の場合、自然無痛分娩のみなので、基本的に医師の指名はできないようでした。

私はたまたま以前一度診てもらったことのある先生だったので安心しました。

ただ、当然ですが、お産の進行自体は基本的に助産師さんが見てくれるため、出産中ずっと医師がいるわけではありません。

・助産師さんを信頼できるかはかなり重要

分娩担当の助産師さんとは基本的にその場限り。

人生で一番大事な瞬間に、「この人に自分と赤ちゃんの命を預けるんだ」と思うと、精神的な安定のためにも、どれだけ助産師さんを信頼できるかはかなり重要だと思いました。

実際、私は途中から見知らぬ助産師さんの手を握っていました(笑)。

・愛育の助産師さんは本当に質が高い

どの方も指導力が高く、安心して頼ることができました。

1日の中で担当が2回変わるので、もし「ちょっと合わないな」という人がいても、ずっと担当されるわけではないのも個人的には良かったです。

逆に、すごく相性のいい助産師さんと出会っても、長期間担当してもらえるわけではありません。

・個室は空いていれば絶対おすすめ

愛育は、出産後に個室か大部屋かを選ぶシステム。

空いていなければ大部屋になります。

仕切りはしっかりありますが、隣の方の会話などは意外と聞こえるので、私は耳栓が必須でした。

また、大部屋は狭いため、家族の面会にも制限があります。

私は次に産むなら、絶対個室を選びたいです。

ちなみに、個室でなくてもシャワーやトイレはすぐ近くにあるので、そこは特に困りませんでした。

・食事は「普通」

ご飯はいたって普通。

お祝い膳などもないので、食事に期待して入院する病院ではないと思います。

ただし、入院中1回、おのでら監修の豪華な食事をオプションで付けることができます。

私はふりかけを持参し、夫に毎日おやつを差し入れてもらっていました(笑)。

・母子同室だけど、思ったより無理をさせられない

母子同室が基本ですが、意外と赤ちゃんを預かって寝かせてくれます。

「無理しなくていいですよ」と優しく声をかけてもらえたのもありがたかったです。

私は母乳・ミルクにはそこまで強いこだわりはありませんでしたが、自分の意思を聞いてもらいながら進めることができました。

自分自身も「どうしたらいいのか分からない」という状態だったので、しっかり見てもらえたのは良かったです。

結果的に、現在7か月ですが完母で育っています。

「愛育は母乳指導がスパルタ」と聞くこともありますが、個人的には、自分で試行錯誤するより、しっかり見てもらいたい人には合っていると思います。

■最後に

分娩時間2時間42分だった私は、産後かなりピンピンしていて、体力もかなり残っていました。

深夜だったので、そこまでお腹が空かなかったことも良かったのかもしれません。

もちろん出産は人それぞれですが、今回の経験を通して、私は本当に

「出産は準備8割、本番2割」

だと思いました。

やれることは全部やって、そのときを冷静に待つ。

そして、そのときが来たら、準備してきたことを無意識にできるくらいまで仕上げておく。

今回、無痛分娩が間に合わなかったのは完全に想定外でしたが、ヨガで習った呼吸法を繰り返し練習していたことが、まさかこんな形で役立つとは思いませんでした。

「無痛だから大丈夫」ではなく、万が一麻酔が間に合わなかったときのためにも、自分なりの呼吸法やいきみ逃しを身につけておくことは本当におすすめです。

無痛分娩をするつもりで愛育を選び、結果的に自然分娩になった私ですが、助産師さんたちのサポートのおかげで、最後まで安心して出産することができました。

「無痛の予定だったけど、間に合わなかったらどうしよう」と考えている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最新コメント

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  • no image管理人

    管理人です。

    無痛分娩予定だったのが自然分娩でそのまま頑張られたとのことで、お疲れ様でした。
    事前の準備が素晴らしく、結果としてかなりスムーズなお産だったのですね。

    無痛分娩の麻酔は基本的に、事前検査(検診で済ませてるところも多い)、機械の準備、背中にカテーテルを入れる、麻酔が効き始める、などの工程を合わせると30-60分ほどかかってしまいます。
    経産婦さんでお産の進みが早く、無痛が間に合わなかったというパターンはよく聞くのですが、初産婦さんではなかなか珍しいと思います。

    あとは麻酔科医がオペに入っている、他の無痛分娩の依頼で取られているなどだと時間がかかる可能性はあります、計画無痛であればあまりないとは思うのですが、麻酔が間に合わない可能性があるというのは自然無痛のウィークポイントではありますね。

    他にも詳しいレポートありがとうございます、非常に参考になります。
    とても読みやすい素敵な体験談をありがとうございました😊

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